「医療人のやる気スイッチ」講演会がありました

医療人のやる気スイッチ

 

平成29年12月12日に、熊本大学医学部山崎記念館で、

熊本県医療人キャリアサポート クローバーセミナーが開催されました。

 

今回のテーマは「医療人のやる気スイッチ」

 

「やる気スイッチグラフ」は、やる気の見える化、つまり可視化に取り組んだチャートです。

久留米大学病院が提唱しています。

 

医療系の専門職の方々は、やる気に満ちた集団と称されます。

しかし、久留米大学病院で働く育児中の女性医師のやる気は、あるライフイベントで上昇したり下降することが、「やる気スイッチグラフ」を通してわかりました(n=20)。

 

セミナーでは、元気プロジェクト委員会副委員長の守屋普久子医師が、「やる気スイッチグラフ開発物語」の題で、主に以下の4点を説明しました。

①妊娠や出産・育児などのライフイベントを通して、仕事への意欲・motivationを失う期間がある

②意欲を失う程度は個々に異なり、失う期間の長短も、個々に異なる

③やる気を上昇させる具体的なライフイベントには、自己実現や社会からの承認に関する項目があげられた。

 一方、やる気を下降させる具体的なイベントには、自己実現や社会からの承認とともに、家族のこと、特に育児に関する項目が多くあげられた。

 やはり日本社会では、女性が妊娠~子育ての期間、仕事への意欲を失う傾向にあるのではないか

④やる気を尺度化した新バージョンのやる気スイッチグラフでのリサーチを検討中である

講演する守屋普久子医師

 

セミナー後のアンケートでは、やる気の可視化について、大きな反響が得られたそうです。

 

事例報告からのtopics

1、熊本大学医学部付属病院 乳腺内分泌外科 指宿 睦子 先生

  仕事へのやる気を継続させるためには、チーム医療を基本体制としたタスク分散型診療を!

  医師(外科医)の労働時間の再考と環境整備を!

    ”労働への評価、タスク分散減責、品質向上への研鑽、ライフイベントへの支援”

 

2、国立病院機構熊本医療センター 小児科 楠木 翔一朗 先生

  (楠木先生は、産婦人科医の妻とともに、一人娘の子育てに取り組んでおられます)

  子育ては楽しい!!!

  育児中の医師としてのやる気は、男女に関係なく、周囲の理解やサポートによって影響を受け、支えられる。

  男性医師は、育児に参加しても医師としての充実感・達成感を得やすい。反対に父親としての充実感・達成感は低い

  育児と仕事を両立するうえで、抱える悩みや問題は、男女とも大きく異なることはない

 

熊本大学病院病院長 水田 博志 先生、熊本県医師会男女共同参画担当理事・九州中央リハビリテーション学院学院長 河野 文夫 先生、熊本YMCA放課後サザンスクールの取組について報告された桑原 奈緒子さん、そして「医療人のやる気スイッチ」をテーマに取り上げた下さった、熊本大学病院地域医療支援機構専任医師の後藤理英子先生に、この場を借りてお礼を申し上げます。