「Meet the Professor―人との出会いが人生を変える」
日 時:2024年6月17日(月)17:30~18:30
場 所:久留米大学旭町キャンパス基礎3号館セミナー室
次 第:講演「九州から世界へ!米国大学での経験」
講師 Yale大学医学部内科学教授 岩切 泰子 氏
開催方法:対面のみ
参加者:53名(学生18人、教員ほか35人)
(講演要旨)
宮崎を出たくて海外に行こうと英会話のレッスンに行ったところ、英会話の先生に「アメリカに行くなら大学院に行きなさい」と強く勧められ、大学院に行くことになった。アメリカの大学院は本当に勉強がすごくて、肩が上がらなくなったり腰痛がひどくなったりして、カイロプラクチィックなどに通っていた。
アメリカはポスドクの時に、どれだけのグラントが取れたかが大事だし、ポスドクになった時にキャリアタイマーが始まる。キャリアタイマーとは、ポスドクから6年間でAssociate Professor、10年でProfessorにならないといけないというもの。しかしアメリカの方がProfessorになりやすいし定年がないので、グラントを獲得していれば教授を続けられる。
留学する意味は、“もっと成長したい”“挑戦したい”とうハングリーな気持ちだ。
アメリカではうまくいかないのが普通。negativeなこともpositiveに変えること。ちょっとしたことでいちいち落ち込んではいられない。
コンフォートゾーンにいるのは快適だけど、そこからの成長はない。
まず一歩、行動をおこすこと、
そしてやるべきことにベストを尽くすこと。
そして感謝の気持ちを大切にすること。
(質疑応答)
医学科の学生さんや若手医師から質問に対して、「辛い時は、まず気持ちを切り替えること、将来良いことがあると信じること、No pain, no gain、努力は人を裏切らない」
「アメリカで女性だから男性だからと差をつけられたことはない。イエール大学の教授も今度女性が就任する」「研究によって得られる新しい発見に無駄なことはない」など、医学生だけでなく医学科教員にも大きな勇気をもらえるご講演でした。