女性医師復帰支援

 

多様な働き方をしよう! 

 

  総合健診センターと特定教育職員の兼務ができるようになりました!

 

  兼務により私学共済への加入条件を満すと、私学共済への加入(社会保険への加入)が可能となります。

 ① 「特定教育職員」と「パート医師」兼務に際しては、「久留米大学特定教育職員に関する規定」及び「学校法人久留米大学パート勤務医師就業規則」の双方の規定を適用する。

 ②  採用時には、「特定教育職員採用願」「パート勤務医師採用願」「雇用契約書(パート勤務医師)」の3点を同時に提出すること。

   年度の途中からの採用変更の場合には、「変更届」を提出する。

  雇用時の契約内容において、社会保険(私学共済)の加入条件を満たす場合には、私学共済に加入することが可能となる。

  但し、特定医員給を超えない範囲内で提案する。

 *特定教育職員は、1日8時間勤務として試算

 **パート医師は時間給であり、この表は週1日勤務とした場合を例としている。

 

 ご希望の方は、お問合せフォームでお尋ねください!

 

 

人間ドック専門医試験合格!

元気プロジェクトは、出産・育児からの復職支援の一つとして、久留米大学病院総合健診センター(人間ドック)でのパート医師制度の運用に携わっています。

現在、常勤医2名とパート医師2名が、診療を行っています。

大変うれしいことに、これまで総合健診センターでパート医師を勤めて下さった医師も含めて、

2名が、2019年度の人間ドック専門医試験に合格しました。

 

パート医師制度は、週に1回からの勤務が可能で、この制度が始まって丸5年になります。

この制度を利用されて、これまで4名が常勤医に復帰されました。

「健診業務に興味がある」という方ー

「すぐに通常勤務には戻りにくいけど、週1回程度なら働ける」という方ー、

「臨床から離れて時間がたっているので、すぐに臨床に戻る勇気がない」という方ー

総合健診センターのパート医師制度を利用して、是非臨床に戻りましょう!

是非、お問合せ先よりお尋ねください

 

時間外勤務は無く、子どもの急病などへのバックアップ体制も整っており、各種学会への参加も可能です。

勤務内容は問診・診察、検査結果の説明および報告書作成です。ドックの性質上、緊急の診断・治療の必要がなく、診察の準備や報告書作成に時間を使うことが出来ます。

専門外の疾患も、診察や報告書作成までに勉強できると好評です。

勤務条件などにつきましては、下記までお問い合わせください。

          お問い合わせ先

 

 


産後、職場復帰された先生方の感想

 平成20年に久留米大学を卒業しました。

 医師6年目と8年目で子供を出産しました。1人目出産後は1年弱産休を頂き、大学の病棟へ復帰させて頂きました。

 大学への復帰は、正直敷居が高くて不安でしたが、周りの皆様の温かいサポートのおかげで楽しく過ごすことができました。何より教授回診やカンファランスを通じて、様々な疾患に触れることができ、非常に勉強になりました。2人目出産後、2016年4月より、人間ドックの診察を担当させて頂いており、今年で2年目になります。産休中は一切仕事を忘れていたので、臨床に戻れるのか不安でしたが、人間ドックでは1人1人の診察にゆっくり時間を費やすことができ、予め結果を見てわからない部分は調べたり、上司の先生に相談したり…と、少しずつ臨床に慣れることができました。また自分の専門外の知識も身につけることができ、スキルアップにも繋っていると感じています。

 予防医学や早期発見の重要性を痛感し、人間ドック学会にも入会しました。現在、人間ドックの認定医を目指しており、出来れば専門医まで…と考えています。

 これからもどうぞよろしくお願いします。

                                                                                                                                                                                                                                                             心臓・血管内科 阪上 暁子


  2007年卒業しました。3人目出産後の2016年4月より、研究室に属しながら、当科の先輩を引き継ぎ、人間ドックの診察を担当させて頂きました。

 出産・育児に追われた育休後の復帰時は、毎回なんとも言えない不安を感じるものです。

 人間ドッグは、週1回、患者様の検査が終わられた後の診察・結果説明のため少し融通の利く時間設定で、整ったバックアップ体制下のため、精神的なストレスを感じることも少なく、また1人の患者様に対して比較的ゆっくり時間を持つことができるため、じっくり他科疾患の復習もしながら対応できる、とてもありがたい環境です。

 定期的に会食があったり、他科の子育て中の女性医師と交流を持ち、色々な刺激を受けることができたりと、参加できたことを本当にありがたく思います。

 今後も仕事と家事と子育てと、周囲になるべく迷惑をかけないバランスを模索しながら、頑張りたいと思います。宜しくお願い致します。

                                                                                心臓・血管内科  古野 晶子

 


 平成13年に卒業し、小児外科に入局し、医師4年目に結婚しました。結婚後、夫の国内留学のため、東京へ転居し、自分自身のキャリアのために小児外科のある都内の大学病院で3年間勤務し、7年目の時に久留米へと戻りました。

 10年目に出産をし、出産後は子育てに専念していましたが、子どもが幼稚園に入園する頃に現場へ復帰したいと考えていました。

 臨床から3年離れていたので、復帰前は不安を感じていましたが、人間ドックでの業務は一人の患者さんに費やす時間に余裕があり、診察や問診、報告書作成などじっくりと取り組むことでき、ただ業務をこなすだけでなく自分自身のスキルアップにも繋がると感じています。また、復帰前は子どもの急病や延長保育などを心配していたが、園2年目に復帰したので、園生活にも慣れ、母子分離も問題なく、仕事で子どもに負担をかけているという気持ちに陥ることなく、仕事に戻れたので、復帰のタイミングは大切だと思いました。

 女性はライフサイクルの変化によっていろんな働き方を選択できるようになるべきだと、自分の出産から感じたので、このパート医登録制度が復帰を考える女性医師の手助けになればと思います。  

小児外科学講座 
中尾志生子

 

 


 

平成20年に久留米大学を卒業、放射線科入局しました。出産1年4か月後に職場復帰いたしました。久しぶりの職場ではじめはとても緊張する日々でしたが少し慣れてきた頃に、放射線科で培ったスキルを活かせる仕事にも取り組んでみたいな、と思い始めていました。ちょうどそのタイミングで院内で人間ドック女性医師勤務の紹介を目にしたことがきっかけで、人間ドック診察に参加させていただくこととなりました。

 

当人間ドックは、こどもの急な病気や学会などにより欠席せざるを得ない日に備え、あらかじめ複数の医師間で代診体制が整っており、家庭をもつ女性医師にとっては非常に働きやすい環境です。また松岡教授の仰るように『テーラーメード型人間ドック』ですので、お一人の受診者様に十分な時間を割いて丁寧に診察・説明、報告書作成をします。私は普段画像診断に携わっておりモニター上の画像を文章化する作業を行っていますが、人間ドックでは受診者様に画像をかみ砕いてわかりやすく説明するだけでなく、画像から考えられる疾患とその予防などについても言及しなくてはいけないので、画像診断と内科・予防医学的な観点から色々な知識を織り交ぜる必要があり、日々勉強になっております。もちろん、画像だけでなく各種検査や生活習慣などに関しても、種々の知識が必要ですし、自分で調べるだけでなく教授から直接御指導を受けることができ、とても有意義です。

 

現在は人間ドック学会認定医取得を目指しています。二人目を出産予定なので、育休が明けたらまた是非ドックにも復帰して、可能なら専門医まで目指したいと思っています。  

                                                                               放射線医学講座 加來 雅子

 

                                                          

 

 


 現在は産婦人科の外来にて大学ならではの専門領域に特化した貴重な症例を経験させていただいております。

 私にとってもそうですが、多くの女性にとって生殖可能な時期は社会や企業に多大に貢献できる時期に一致しているため、出産という選択肢をとってしまうとキャリアを維持することは非常に困難です。育児をしながらでは仕事に裂ける時間も気力も制限がありますが、このプロジェクトで柔軟に、個別に対応していただき、子供にとって“母親”、夫にとって‟妻″、患者さんにとって“医師”という3つの役割をなんとか保っている状態です。このバランスを偏ることなく上手にとりつつ、医師としての能力を少しでも向上できるように精進していきたいです。また、それにより少しでも成果をだすことで今後職場復帰される先生方にも何かしら貢献できればと思っております。

 最後になりましたが多大なる尽力をつくしていただき元気プロジェクトを発足していただいた鹿毛教授、守屋先生、委員の方々、そして、元気プロジェクトを紹介して頂き、参加に後押ししていただいた牛嶋教授、津田医局長に厚く御礼申し上げます。

産婦人科講座 
金沢衣見子