「女性医師の活用に向けた実証研究」の講義の報告

6月6日、大学院特別講義として(公衆衛生学講座担当)
秋田大学公衆衛生学講座の野村恭子教授が来校され、「女性医師の活用に向けた実証研究」と題した講義を行われました。

 

 興味をひかれたトピックスを共有します。

講義の行われた基礎三号館

 

1、leaky pipeline phenomenon(natureなどの主要な科学雑誌でも紹介されています)
 科学の分野などで女性の管理職は少なく、
 昇進というパイプラインから女性が漏れていく現象を指す。

2、日本だけでなく、海外からの報告でも女性医師は自己評価が低い。
 女性の低い自己評価は医学部時代から始まっている

3、フルタイム勤務を辞めると孤立に陥りやすいので、継続就労につなげる

4、これからの女性医師キャリア支援に必要な取り組み
 ①卒前教育
 ②職場の支援環境整備
 ③能力向上
 ④意識改革
 ⑤医師全体の働き方改革

5、リーダーや管理者は、無意識のバイアスを取り除くことが重要
 無意識のバイアスは、人間のポテンシャルを潰してしまう

 

 

 講義の意見交換

 東南アジアの国々のように、がむしゃらに働く人生が幸せだろうか?、仕事と家庭のバランスの取れた人生に幸せを感じるのではないか? 
 との意見も出されました。